老人ホームの夜勤は、コールが鳴り止まない。
ここは、西東京。認知症対応型老人ホーム。
勤続6年。
ここは、西東京。認知症対応型老人ホーム。
勤続6年。
「はあい、どうしたの?」
優しい声は、大切なツールになった。
昨日の午後、100歳の、綺麗なお婆さんが亡くなりました。
毎月、40代で死に別れたご主人の月命日が近づく度に、
「その日に死にたい。」と、食事をとらずに頑張って、その日が過ぎると、諦めてまた、食べる。
そんな日々が何年も続いていた。
「どうしたら、死ねるの?」と聞かれた時に、私は
「どうしたら、死ねるの?」と聞かれた時に、私は
「ご飯食べた方が、早く死ねるのよ」と答えた。
「そんなあ、」
「本当よ、○○さんのしていることは、絶食健康法。内臓丈夫だから、ますます元気になってしまうわよ。」
「どうする?今日は食べる?」というと、
「うん」と頷いた。
車いすに乗せると、自分で髪を整えて、自走してにこやかにホールに出てきて、
食事がすむと又、一人で部屋に帰っていく。
時々、自分でベットに移動してしまい、スタッフは、注意不足を叱られた。
そんな元気もなくなって、この頃は、ナースコールを握りしめて、ベットの中にいた。
昼も夜も、隙間なく、コール鳴らしながら、か細い声で、色々なことを訴えて、
聞いてもらうと両手を合わせて、
時々、自分でベットに移動してしまい、スタッフは、注意不足を叱られた。
そんな元気もなくなって、この頃は、ナースコールを握りしめて、ベットの中にいた。
昼も夜も、隙間なく、コール鳴らしながら、か細い声で、色々なことを訴えて、
聞いてもらうと両手を合わせて、
「早く、お墓に入れて下さい。」と呟いていた‥。
そんな○○さんが、今日、ご主人のもとに帰ることが出来ました。やっと‥、
口には出せないけれど、本当は私、嬉しく思ってる。
「良かったね、○○さん。本当に良かったね‥。」
そんな○○さんが、今日、ご主人のもとに帰ることが出来ました。やっと‥、
口には出せないけれど、本当は私、嬉しく思ってる。
「良かったね、○○さん。本当に良かったね‥。」
by garden_freesia
| 2015-06-26 02:23
| 何時もの時間